詩限り(死前) いつかの国境を越えねば為らん 草いきれの逆上するは 吾が先か 叫ばずして踏めぬ 一歩一歩を 正確に把握するは もはや 妙香放つ かの弦月のみ 吾 行方知らず さてしも此の温い地面の急くことよ 吾が手に握るは 自身の虚空 手元違えば 我が身を... 2020.06.27 0詩