わたしが寂しくならないように
あなたと名付けた花がある
出会った雪夜の飾られ街
空を見るため細めた瞳 きれいだった
頼りなく見えて芯の強い
飾りなく見えて愛の深い
そんなあなた
今 どこで 春を待っている
思い出になるのはあなただったから
思い出になるのは幸せだったから
ふたりを春の中に 包む 雪中花
あなたが独りにならないように
祈りをこめた花がある
かかった夜露の飾られ街
星を見るため装った涙は いつもだった
だれにも見せない土の下
上だけ向いてこらえてた
そんなあなた
今 だれか 包んであげて
思い出に泣くのはあなただったから
思い出に泣くのはわたしじゃなかったから
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