人間不信

かかわる人間が増えるごとに 新しい人格が必要になる。 そりゃ、しんどいわ。 絶望は、数でいうとゼロである。 なにとかけるも、 無の方向を目指す力である。 今日が終わるときに 今日は何ができたと言えるかを 自分の人生の中に組み込んでよいと思え...
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なつの陽

悩みがち 疑いがち 浮き足立ち ぼくはそんな人だよ でも夏には たまに日差しが突き刺さって たぶん心にも突き刺さって 前向きな日もあるんだよ 今日は素敵で いまも素敵で 明日も素敵だ ぼくは流れていくんだよ 流れていくから 今日がどんなに快...
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くぐりぬ

くぐりぬ 声がでない くぐりぬ 言葉にならない くぐりぬ 厚い雲 くぐりぬ 辛すぎる記憶 くぐりぬ 自責 くぐりぬ 現実 くぐりぬ 弱さ くぐりぬ くぐりぬ くぐりぬ もういやだ 弱くていい もうむりだ くぐりぬけたい くぐりぬけて、嫌なも...
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海と話したい

海って ぐるぐるぐるぐる大循環する 海って 気温も気候も牛耳ってる 海があったから 人間は生まれてこられた 海があったから わたしは生まれてこられた そんな海に感情がないのは悲しいな ときにわたしは海を 自分のためだけに使う わたしは海に向...
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羊羹

わたしは甘いものが好きではない。 でも 羊羹という言葉にときめく。 「羊羹」 「......羊羹」 「羊……羹」 頭の中でひたすら羊羹を呼び続けたりする。 羊羹からの返事はないのだけれど。 羊羹、羊羹、羊羹、羊羹 羊羹がなにを指すのかわから...
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所詮、けれども

生きているのは身体だけか。 問い続けてみた。 問い続けてきてみた。 その結果わたしはつまり、 生きるということに精神性を含む意味はないのであろう、と結論を出した。 身体が生き方を覚え、生きていくだけなのだ。 身体は精神を待ったりしない。 精...
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聖戦

法を犯していたとしても、 祈り方が間違っていたとしても、 守るため、戦う。 煩悩を責められようが、 利己的だと窘められようが、 守るため、戦う。 左の頬を打たれて右の頬を出しても、 目には目、歯には歯を受けても、 守るため、戦う。 わたしが...
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イデア

現実が、どこにもなかった 認識は、そう合わせるように徹底していた どこもかしこも現実だとは言い切れず、 結果、わたしに居場所はないままだ イデアはなぜ現実になってくれない なぜ、イデアでしかないのに わたしに夢を見せたの もし今からわたしが...
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嘘つき

嘘つき へたくそ 浮気して 嘘つき へたくそ 隠せもしない 嘘下手は迷惑なのよ だって 見てしまった問題の答えは 出さなきゃいけないじゃない 小学生でも知ってるでしょう あなた その浮気、本気だといいわね わたしは絶対に許さないから 別れる...
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変わらない

あしたなんて怖い。 すべて。 あしたを愛せるかなんて、 本当にわからない。 眠るのは怖い。 毎晩。 眠ってしまえばまた人生をイチから。 そんな気がしてならない。 進みたくない。 毎秒怖い。 前を向くと何かを後ろに残しているようで たまらなく...
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