白い光に身をゆだね
大空に自由を感じていると
そう思うのは人間たち
わたしに意思はない
ただ両手を広げ
木漏れ日の森を彩り
健気な朝の空気となり
七色の唄を奏で
世界を祝福する
すべては
見果てぬ夢の化身であるために
ただ両手を広げ
現れる世界を見つめ
無為な主張をせず
透明な喜びの中に生き
飾ることなく死ぬ
すべては
個でなく統合の化身であるために
誕生とともに愛を備え
その意味を知ることなく伝える
生まれもったこの羽は 何を意味していたのかと
転生の瞬間に放っては消され
また
両手を広げ飛んでいる
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