朝陽を浴びた
いい匂いがした気がした
歌を半分くらい口ずさんだ
縁ってなんだろうと考えた
大きいあくびをした
髪を丁寧に洗った
傷付いた頃を思い出したりした
繰り返し観た動画をまた観た
ケセラセラと思った
心から思った
さざめく街中の音を聞いた
知らない人の今日を妄想してみた
すべては愛だと考えてみた
背中がかゆくなった
空が広く感じた
タイトなスカートを選んだ
ちょうどの時間に待ち合わせた
つまらない瞬間もあった
手を繋いだ
透明な空気をたくさん吸った
何時なのかを気にしなかった
2ミリくらい背筋を伸ばした
温もりはきちんとあった
鼠色の通り雨も綺麗に映った
飲み込む言葉は溜まった
半生っぽっちだなとヤキモキした
日付けの意味に悩んだ
ふと前を見据えた
へそを曲げた
本の話は途中で飽きた
真面目な犬に会った
水はごく普通に美味しそうだった
夢中で遠くの看板を見ようとした
目じりにしわをつくった
文字が歪んだ
やたら眠かった
夕刻に襲われた
夜になる瞬間を見張った
ラジオは聞かなかった
料理を堪能した
ルート案内に従った
冷蔵庫を開けっ放しにした
ろくでもない日だった
忘れたいことを忘れた
を、で始まる文章が見つからなかった
ん、で始まる言葉が見つからなかった
今日と同じ日は明日はこないだろう
毎日に感謝はできないけど
今日に感謝ならできる
明日もできればいいなとしか言えない
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