限り(死前)

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いつかの国境を越えねば為らん
草いきれの逆上するは 吾が先か
叫ばずして踏めぬ 一歩一歩を
正確に把握するは もはや
妙香放つ かの弦月のみ
吾 行方知らず さてしも此の温い地面の急くことよ

吾が手に握るは 自身の虚空
手元違えば 我が身を制すにも止まらず
見透かし合う者の制止
いまさらに 誰を思うか

児 捨てた母のような
手 伸ばし 無限眺むる児のような
果ての見えぬ 吾が苦中に

刻々となる無音
やがて 此の草原を引きずり均す
草原の一葉 掴むとて食わぬ
小花の一輪 抜くとて愛でぬ

来たる時を足掻き待つ吾の 未だ暖かい身
未練問う青闇
空にも記し残す用事のない 清か心

さあ 最期の世の美しさの 如何なるか

須江京

こんにちは。
シナリオライター、台本脚本執筆、歌詞提供を生業としている人間です。生後5年間、無国籍でした。わたしの裏側には仄暗い部分があります。居場所の見つからない感覚がずっとあります。

ここは、わたしの裏側を溢れさせたサイトです。

生業としては旧姓の、「梅田京(うめだけい)」にて活動していますが、ここでは、

わたし個人が書きたかったもの、
だいぶ昔からひっそり書いてきたもの、

を再婚後の名前、「須江京(すえ けい)」として、ひっそりと載せていきたいと思います。詞や歌詞が主です。

いまなら恥ずかしいだいぶ昔の作品が多いです。アーティストへの提供歌詞の一部も載せております、ほんのほんの一部の、出せるもののみです。

どうぞ、アクセスしてくれた方が良い時間を過ごしていただけますように。わたしの言葉がどなたかのなんらかの力になれますように。

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