渇望の辿り先 又 先に新道在り
自ら解放を得たるを認め 歩みだす
一切の闇の瞬後 葬られし場所に なにを思うも許されて
しかし 詰め寄る栄光 真には否定を持す
誰をも想うな 残すな 己を選んだ世捨て身よ
砦の絢爛に驚く者 吾以外になく
柱立から端流るる水まで 怪しく黄金る
たやすく軽みに浮く吾が身 意思の無意味
腹を空かした弟のような
満たしてやれぬ姉の 行き場のない握り手のような
見え果てぬ此の虚しさは
お前は旅人か
寄りて吾に問う 唯一なる存在
空世辞言うとて 微笑まぬ
罵声投げたとて 怒らぬ
言葉説く価値さえない吾へ 放り投げる真瞳孔
語るは「否定は良し、迷い抱えるならば去れ」
ああ 最期を超えてなお吾は
人を欲すのか
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